AmpがクラウドMacでiOSアプリをビルドできるように——実際のコストはいくらかかるのか
AIコーディングツールがAppleプラットフォームで必ずぶつかる壁がある。AIはLinuxサーバー上でいくらでもSwiftを書ける。しかしiOSアプリは、コンパイルして、シミュレータで起動して、実際に操作してみて初めて存在する。そしてその全部にはMacが必要だ。コードを書くことは難しい部分ではなかった。難しいのはコードが書けた後のすべてで、その機械の代金を誰かが払わなければならない。
2026年10月29日、Ampがその答えを発表した。macOS Satellitesだ。タスクがmacOSを必要とすると、AmpはXcodeとiOSシミュレータを載せた新しいクラウドMacを起動する——発表によれば約30秒だ。作業は2台のマシンに分かれる。AIはLinux環境でコードを編集し続け、Macは本当に必要な部分、つまりビルド、実行、テストのためだけに現れる。スクリーンショット、ログ、ビルド出力はスレッドに戻ってくる。MacタブでMacの画面をライブ配信したり、自分で操作してアプリを触ってみたりもできる。
きれいな設計だ。そして同時に、請求書に新しい項目が増えるということでもある。作りかけのアプリにAmpを向ける前に、その請求の中身を理解しておく価値がある。
Mac時間の料金
サイズは2つ。デフォルトのmac.mediumは6 CPU、メモリ14 GBで1時間$2。大きいmac.largeは12 CPU、28 GBで$4。どのMacもまずmediumで起動し、largeが必要なら頼むか、常にlargeにする設定を変える。
お金が出ていく順番も大事だ。Mac時間はまず、Ampプランに含まれるコンピューティング枠から引かれる——通常の利用より高いレートで。それが尽きると、Ampクレジット残高から引かれる。どちらも残っていなければ、Macは起動しない。
価格表に書かれていないことがひとつある。これはMac時間だけの料金だということ。コードベースを読み、コードを書き、修正を考えるAI本体の仕事は、これまでどおり別途請求される。Satelliteの料金は結果をコンパイルして動かす機械のコストであり、タスク全体のコストではない。
請求書に現れる「20分」の話
ここは二度読む価値がある。AmpがMacを使い終わっても、Macはすぐには消えない。あと20分間、動き続ける。理由は本当に便利なものだ。その間に追加の指示を送れば、Ampは同じMacと——もっと重要なことに——温まったビルドキャッシュを再利用する。新しいマシンを起動してゼロからビルドし直す必要がない。Xcodeがプロジェクトをインデックスするのを眺めたことのある人なら、その意味がわかる。
ただし裏返しとして、そのアイドル20分はタダではない。Macが動いている間は課金され、Macは20分間放置されるまで動いている。タスクを終えてコーヒーを淹れに行っても、メーターは回り続けている。
ドキュメントの同じ段落に、課金の落とし穴がもう2つ隠れている。長いビルドは使用時間にカウントされる。それはまあ妥当だ。しかしMacタブを開いていることも使用にカウントされる。配信された画面でシミュレータが動くのを眺めている時間は、メーターから見れば仕事をしているのと同じだ。しかもすべてのMacは完全にまっさらな状態で起動し、何も保存されない。20分を過ぎてセッションが切れれば、次はコールドビルドの代金からやり直しだ。
いますぐMacを消したいなら、スレッドをアーカイブすれば即座に停止する。Ampに止めるよう頼んでもいい。見終わったらMacタブを閉じるのが、身につけられるいちばん安い習慣だ。
アーキテクチャが実際に節約してくれる部分
公平に言っておこう。この設計は、より高い請求を避けるために存在する。Ampの発表は率直で、最初はセッション全体をMacで動かす試み——Morbsと呼ばれていた——をやり、断念したと書いている。Dockerやバックエンドの起動にMacハードウェアでは数分かかり、すべてのスレッドにMacのディスクを維持するのは高くついた。作業を分けることで、安いLinuxマシンが安い仕事をし、1時間$2のマシンはXcodeが本当に必要なときだけ起動する。AIが考えている時間にMacのレートは燃えない。
ビルドキャッシュの再利用も同じ役割だ。20分の有料アイドルは気に食わないが、追加指示のたびに5分のコールドリビルドを省いてくれる20分なら、むしろお得だ。ドキュメントによれば、プロジェクトでXcodeのバージョンを固定でき、Ampが合うMacイメージを自動で選ぶ。イメージは3種類あり、Xcode 15.4から27.2まで、iOSシミュレータは15.5以降をカバーする。バージョン不一致に気づくための課金は避けられる。
いま使えるのは誰か
まだ全員ではない。macOS Satellitesはベータで、AmpがMacのキャパシティを増やしながらウェイトリストから順に開放している。SettingsのExperimental Featuresから参加でき、Move Me Upボタンを1日1回押すと順位が上がる。いちばん根気よく押した人から先に入れる。待ち時間の目安や、対象となる地域とプランの完全な一覧は公開されていない。「今日から誰でも使える」ではなく、「申し込んで待つ」ものだ。
はっきり言っておくと、これはアプリをビルドしてテストする機能だ。App Storeに何かを並べてくれるわけではないし、Apple側の審査、署名、開発者アカウントの要件が何か変わるわけでもない。
正直な結論
AmpのクラウドMacは本物の隙間を埋める。iOSのコードを書けるAIと、そのコードが動くことを証明できるAIの差だ。料金は隠されてはいないが、読み違えやすい。1時間$2〜$4は些細に聞こえる。コーヒーブレイクの間も、開いたままのブラウザタブの間もメーターが回り、AI本体の費用に上乗せされると思い出すまでは。追加の指示は20分の窓にまとめ、見終わったらMacタブを閉じ、最初の本格セッションの後にSettings → Usage → Satellitesを確認しよう。最初の請求書こそが、本当にあなた自身について書かれた唯一のドキュメントだ。
なお、この機能を私たち自身でテストしたわけではない。上記の内容はすべてAmpの発表とドキュメントに基づく。
