Anthropic は 2026 年 10 月 21 日、Claude API の新バージョン 2026-10-21 を公開しました。このバージョンでは、temperature、top_p、top_k を送るリクエスト(既定値でも)、assistant メッセージに document ブロックを直接置くリクエスト、user メッセージで空でない citations 配列を持つ text ブロックを送るリクエストが 400 エラーになります。公式 SDK の新しいメジャーバージョンは既定で 2026-10-21 を使うため、SDK を更新しただけでこれらのエラーが出ることがあります。

エラーの文言

移行ガイドには、これらのケースで返るエラーメッセージの具体的な文言は記載されていません。400 エラーが返るとだけ書かれているため、固定の文字列に頼らず、実際に返ってきたエラー本文を確認してください。400 ではなく 529 overloaded エラーが出る場合は、Claude Code の 529 overloaded エラーの解説をご覧ください。

temperature、top_p、top_k の扱い

以下は Messages API、トークンカウント、2026-10-21 で作成した Message Batch 内の各リクエストに適用されます。

  1. 3 つのパラメーターをすべて削除する。 既定値を指定している場合も同様です。新しい SDK と CLI にはこれらのパラメーターがありません。
  2. 何が変わるかを把握する。 省略すると temperature 1.0 を含む既定値でサンプリングされ、これらを省略した 2023-06-01 のリクエストと同じです。Claude 4.7 以降など、もともと既定値しか受け付けないモデルは従来どおりです。
  3. 既定以外の値をどうするか決める。 Claude Sonnet 4.6 など他の値を受け付けるモデルでは、temperature を下げて出力を安定させていたリクエストはその効果を失い、代わりの設定はないとガイドは説明しています。既定以外の値に依存するリクエストは、送るのをやめるか、2023-06-01 のまま残します。

そのほかの 400 エラー

  • assistant メッセージに直接置いた document ブロック。 ドキュメントは user メッセージで送ります。Claude が返した web fetch ツールの結果など、別のブロックにネストされたドキュメントは引き続き受け付けられます。
  • user メッセージ内の citations。 search_result ブロック内の text ブロックも含みます。これらのブロックから citations を削除してください。assistant メッセージの text ブロックの citations や、ドキュメントと検索結果で引用を有効にする設定は引き続き使えます。

Admin API と Claude Enterprise Analytics API はエラーを返すわけではありませんが、レスポンスから旧フィールド名がなくなります。roles は role_ids、group_id は rbac_group_id、name は display_name、group_type は group.type、API キーの workspace_id は scope、actor.email は actor.email_address、summaries は data を読むようにしてください。

既定で 2026-10-21 を使う SDK バージョン

2026-10-21 を送る最初のバージョンは、Python SDK 2.0.0、TypeScript SDK 1.0.0、C# SDK 13.0.0、Go SDK 2.0.0、Java SDK 3.0.0、PHP SDK 1.0.0、Ruby SDK 2.0.0、ant CLI 2.0.0 です。それ以前のバージョンは 2023-06-01 を送ります。SDK を使わない場合は、anthropic-version ヘッダーに設定した値がそのまま使われます。

当面 2023-06-01 に留めてよい場合

リリースノートと移行ガイドのどちらも、2023-06-01 を非推奨にしていません。既定以外の temperature、top_p、top_k に依存するリクエストがある場合や、ドキュメントと citations の移動、Admin・Analytics の旧フィールド名を読むコードの修正に時間が必要な場合は、当面 2023-06-01 に留めるのが妥当です。ただしガイドが推奨するのは、SDK の更新(またはヘッダーを 2026-10-21 に設定)をコード修正と同時に行い、リリース前に 2026-10-21 でテストすることです。料金については Claude API の料金ガイド をご覧ください。

そのほかの変更

新しい SDK と CLI のライセンスは MIT から Apache 2.0 に変わり、以前のバージョンは MIT のままです。また user profile に enforcement_status フィールドが加わり、自社のエンドユーザーが Anthropic に制限・停止されたかどうかを確認できるようになりました。