Kimi Codeを更新したら、いつものプラグインスキルが呼び出せなくなった。そんな場合、すぐにプラグインの故障を疑う前に、呼び出し名を確認したほうがよさそうです。10月21日公開のCLI 2.3.0では、その書き方が変わりました。同日公開のDesktop 1.1.1にも、ワークスペースを開く際の操作に変更があります。
更新履歴では小さく見える変更でも、普段の使い方には意外と響きます。
プラグインのスキルは、名前を省略せずに呼ぶ
プラグインが提供するスキルは、今後「プラグインID:スキル名」の形式で呼び出します。スキル名だけの呼び出しは使えなくなりました。別々のプラグインに同名のスキルがあっても、どちらを使うか区別できるようにするための変更です。
更新後に特定のスキルが使えなくなった場合は、まずプラグインIDを付けているか確認すると、再インストールより的確に原因を絞れます。よく使うプロンプトや手元のメモに古い名前を残している人は、そちらも見直しておくとよいでしょう。対象はプラグイン由来のスキルであり、すべてのカスタムスキルが使えなくなるわけではありません。
以前に変更した権限設定にも、注意したい点があります。CLI 2.3.0では、dangerous_command_guard = false の対象が広がりました。危険なコマンドだけでなく、組み込みの確認ガード全体を無効にする設定になっています。
既定値は引き続きtrueです。見直しが必要なのは、過去に自分でfalseにした場合です。機密性の高いファイルやGitの制御用パスへのアクセスに関する確認も、対象に含まれるようになります。ただし、Read、Write、Editによる秘密情報を含むファイルへのアクセスを強制的に遮断する仕組みは残ると、公式文書に明記されています。「安全機能がすべてなくなる」と受け取るのは正確ではありません。
公式文書では、この設定を無効にする用途を、エージェントの外側ですでにコマンド権限を一元的に制限している環境に限定しています。単に確認画面を減らしたくて古い設定例をコピーしたのであれば、そのまま使い続ける前に見直しておきたいところです。
デスクトップ版では、信頼の確認と再読み込みに変化
Desktop 1.1.1は、まだ信頼されていないフォルダーを開くと、ワークスペースを信頼するか確認します。信頼しない場合、その場所ではメッセージを送れません。送信できないからといって、すぐに通信やアカウントの不具合と判断する必要はありません。表示されているフォルダーとプロジェクトの入手元を確かめてから、信頼するかを決めるのがよさそうです。
一方、/reloadは日々の手間を減らしてくれそうな追加です。アプリの外でAGENTS.md、スキル、設定を編集したあと、セッションを再読み込みすれば変更を反映できます。セッションメニューからも実行でき、デスクトップアプリ全体を再起動する必要はありません。
CLIとデスクトップ版の両方で、モデルを切り替えるときにも確認が入るようになりました。新しいセッションを始めるか、現在のコンテキストを圧縮して続けるか、そのまま続行するかを選べます。作業の途中でモデルを変える際、これまでの会話をどう扱うかが分かりやすくなります。
なかでも、以前に変更した権限設定は見落としやすい部分です。スキルが呼べなければすぐ気づきますが、設定値は同じまま、その効き方だけが広がっていても、画面を見ただけでは分かりません。今回発表されたのはクライアントの更新で、新モデルのリリースではありません。本稿は公式文書を基に整理したもので、実機でのアップデート検証は行っていません。
