Claroc の研究チームは 2026 年 10 月 18 日付のブログ記事でこの調査結果を公表し、Ars Technica が北京時間 10 月 20 日 20 時 33 分に報じました。Claroc によると、Muse は Meta が 9 月 8 日に公開した汎用 AI エージェントです。
Claroc が見つけたこと
Claroc によると、ユーザーが Muse に会話の共有を頼むと、Muse はリンクを知っている人ならログインなしで開けるページとして公開します。これは仕様どおりの動作だとしています。Claroc が問題にしているのは、共有されていなくてもリンクを見つけられる点です。Claroc によると、Muse の共有アドレスの作り方により、アドレスが公開 DNS 記録に残り、そのデータにアクセスできる人なら誰でも検索できます。
Claroc は、1 回の検索で 6,800 件を超える共有アドレスが見つかり、実際に開いたのは数百件だけだとしています。研究チームは「If you had asked us beforehand, we would have guessed that gathering these would take real effort. It took one query.」(事前に聞かれていたら、集めるにはかなりの手間がかかると答えただろう。実際には 1 回の検索で済んだ)と書いています。
Claroc によると、開いたページの大半は中小企業のサイトやイベントカレンダーなど目立たないものでした。機密性の高い内容を含むページは一部で、Claroc はそれらを分類だけで示しています。フロンティア AI 企業との非公開のエグゼクティブ採用面談に向けた候補者の準備メモ、企業の社内売上レビュー、中小企業の融資申請、銀行の不正利用アラートを含む ToDo リスト、不動産投資家の社内業績報告、職場の年間休暇カレンダーです。Claroc は、共有ページが悪用された証拠はないとしています。
Meta は回答していない
Claroc は 10 月 8 日に Meta のバグ報奨金プログラムに報告したとしています。Claroc の共同創業者兼 CTO である Asaf Aprozper 氏は Ars Technica に対し、Meta に連絡したが「never received a reply」(返答はなかった)と述べました。Ars Technica は「a Meta representative didn't immediately have answers to questions sent by email」(Meta の担当者はメールでの質問にすぐには回答しなかった)と書いています。
Aprozper 氏は Ars Technica に、類似サービスや Muse のドキュメントを確認した結果、Claroc は「this behavior is by design」(この挙動は仕様どおり)と判断したと述べ、会話を共有すると「creates a public link that can be discovered」(見つけられる公開リンクが作られる)ことを知っておくべきだとしています。Ars Technica は Muse のユーザーに、共有する会話に含める個人情報を減らし、共有リンクはできるだけ早く削除するよう勧めています。
背景:Confidential VMs はまだ公開されていない
これとは別に、TestingCatalog は北京時間 10 月 20 日 20 時 32 分、Muse のウェブ版で「Confidential VMs」という機能が準備中だと報じました。TestingCatalog によると、非表示の設定には、会話を安全な暗号化環境で実行すると書かれており、当初は Meta AI の有料会員のみが利用でき、音声モード、画像・動画生成、ウェアラブル対応は使えません。TestingCatalog は、Meta が以前にこの機能を 2026 年末までに提供すると述べていたとしています。機能はまだ公開されておらず、提供時期は不明です。TestingCatalog の報道は、この機能を共有リンクの問題と結び付けてはいません。
