北京時間 10 月 17 日の未明、ChatGPT の有料プランで Codex を使っている人たちから、週間使用量バーが急に跳ね上がり、心当たりのある作業もないまま利用枠が数十ポイント消えたという報告が出始めました。報告をまとめた GitHub issue には、日曜の午後までに 26 人から 37 件のコメントが付いています。OpenAI は公には何も回答していません。今のところ唯一の説明は、あるユーザーが自分のアカウントについて公開したサポートの回答で、その人は少し前に安いプランへ切り替えていました。

ユーザーが報告していること

issue を立てたのは GitHub ユーザーの EgorStepkin 氏で、北京時間 10 月 17 日 3 時 2 分のことです。同氏によると、ローカルの Codex ログでは、週間利用枠の残りが北京時間 2 時 10 分 43 秒から 2 時 11 分 21 秒までの 38 秒間で 77% から 10% に減っていました。同じ時間帯のログに記録されたトークンは約 38 万で、そのほとんどがキャッシュされた入力だったといいます。同氏は Windows の Codex デスクトップアプリを使っており、これらの数字は OpenAI の記録ではなく自分のログから取ったものだと断っています。

その後、macOS、Linux、Windows のユーザーから、デスクトップアプリでも CLI でも同じような報告が続きました。残り 35% が数秒でゼロになったという人もいれば、2 時 8 分に週間使用量が 12 秒で 24% から 97% に跳ね上がったログがあるという人もいます。ただ、ほかの多くの報告は、数分から数時間離れた 2 回のログの読み取りの間に変化があった、というところまでしか示せておらず、数秒で起きたとは言えないと明言している人も複数います。記録が取れている読み取りは、北京時間 2 時 8 分から 2 時 12 分ごろに集中しています。その時間は寝ていた、あるいは Codex を使っていなかったという人もいます。あるコメント投稿者は、これまでに報告されたアカウントでは次の週間リセットがいずれも北京時間 10 月 22 日 14 時 13 分ごろの約 30 秒の範囲に収まっていると指摘しました。その後も利用枠の減りが思ったより速いという声が複数あり、作業を続けるために保存済みリセットを使ったあとも同じだったといいます。いずれもユーザー自身のログと観察に基づく話です。

1 人のユーザーがサポートから受けた説明

北京時間 10 月 17 日 12 時 32 分、EgorStepkin 氏は OpenAI の AI サポートから届いたという回答を公開しました。「Server-side records show that the weekly allowance used to calculate your meter decreased while the amount already consumed initially stayed the same(サーバー側の記録では、メーターの計算に使われる週間利用枠が減り、すでに消費した量は当初そのままだった)」。同氏が公開した回答によると、サポートは「It does not establish that the allowance adjustment was correct(利用枠の調整が正しかったことを示すものではない)」とも書いています。つまり、利用枠の大きさが下がった一方で、それまでに使った量は変わらなかったため、同じ使用量がバーのずっと大きな割合を占めるようになった、ということです。

同氏は 10 月 6 日に 200 ドルの Pro から 100 ドルの Pro に切り替えていました。北京時間 10 月 18 日 15 時 30 分には、Janis という担当者の署名が入った新しい回答を公開しています。「The available records confirm that the allowance used by the meter changed on October 16. However, they do not show why the lower allowance was applied ten days after the subscription change, so we cannot confirm whether this resulted from delayed entitlement synchronization or an account configuration correction(記録からは、メーターが使う利用枠が 10 月 16 日に変わったことが確認できる。ただし、なぜプラン変更の 10 日後に低い利用枠が適用されたのかは記録からはわからず、権利の同期が遅れたのか、アカウント設定の修正なのかは確認できない)」。ここでの 10 月 16 日は UTC の日付で、北京時間ではすでに 17 日でした。同氏が公開した回答によると、サポートは「There is no separate published provision describing the exact timing of this type of mid-window recalculation(期間の途中でこうした再計算が行われるタイミングを定めた規定は、別途公開されていない)」とも伝えています。

この説明は同氏のアカウントについてのものです。ほかにも少なくとも 3 人のコメント投稿者が、減少の前の数週間に 200 ドルの Pro から 100 ドルの Pro に切り替えていたと書いており、プランを明かした投稿者の多くは 100 ドルのプランでした。一方で、EgorStepkin 氏らは、プランを変えていない人も影響を受けたと書いており、関連する別の issue の投稿者も、その週は自分のアカウントでプラン変更はなかったと述べています。そうしたアカウントについてサポートの説明を公開した人はおらず、遅れて反映されたプラン変更がすべてのケースを説明するとは、今のところ言えません。プランを下げたアカウントに 200 ドルの大きな利用枠が残っていて、それが修正されたのではないかと推測する投稿者もいますが、あくまで推測です。OpenAI の Pro プランのヘルプ記事によると、9 月 22 日から太平洋時間 9 月 29 日午前 10 時までに 200 ドルの Pro を契約していた人は、「Pro 200 の契約が有効な間(while their Pro 200 subscription is active)」、10 月 29 日まで従来の利用枠を使えます。

OpenAI の対応

今のところ公の説明はありません。issue の 37 件のコメントはすべて、GitHub 上でリポジトリと関係がないと表示されるアカウントからのもので、それ以外にはボットによるラベル付けと重複の通知があるだけです。北京時間 10 月 17 日に立てられた関連 issue 5 件にも、OpenAI のスタッフからの返信はありません。OpenAI のステータスページには 10 月 16 日から 18 日にかけて Codex の使用量に関する障害の記載はなく、Codex の更新履歴にも 10 月 15 日のリリース以降、利用制限に関する項目はありません。OpenAI の Tibo Sottiaux 氏も X でこの件に触れていません。同氏は 10 月 17 日の朝、実質的に使える量が増えるという別の変更について投稿し、北京時間 10 月 18 日 5 時 12 分には最新のグローバルリセットを完了させましたが、どちらの投稿も今回の減少には言及していません。

自分も影響を受けた場合

OpenAI の Pro プランの記事によると、サポートは Codex の制限をリセットすることはできませんが、「使用量が誤ってカウントされた場合は調査できる(can investigate if usage was counted incorrectly)」としています。EgorStepkin 氏は、影響を受けたほかのユーザーに、それぞれサポートに問い合わせて GitHub issue に触れるよう呼びかけています。作業を続けるために保存済みリセットを使ったコメント投稿者も複数います。OpenAI の保存済みリセットのヘルプページによると、フルリセットを使うと 5 時間と週間の利用枠がリフレッシュされ、週間リセットの日付が変わり、元の日付にリセットがもう一度来ることはありません。そのうち少なくとも 2 人は、誤りが確認された場合は使ったリセットを返してほしいと求めていますが、OpenAI は応じるかどうかを明らかにしていません。利用枠を使い切ったあとも作業を続け、クレジット残高がある場合、OpenAI によると先にプランに含まれる利用枠が使われ、その後にクレジットが使われます。少なくとも 2 人のコメント投稿者が、実際にクレジットが減っていったと報告しています。OpenAI から回答があれば、この記事を更新します。