Claude のサブスクリプションで Claude Code を使っていても、何回メッセージを送れるのか、何トークン使えるのかを Anthropic は教えてくれません。公表されているのは枠の形です。5 時間ごとにリセットされるセッション上限、週に一度リセットされる週間上限、そしてプラン同士を比べるための倍率です。どちらの上限もウェブ、デスクトップ、モバイルの Claude と共通なので、ブラウザでの長いチャットはターミナルでのコーディングと同じ枠を消費します。Anthropic によると、1 回のリクエストがどれだけ枠を使うかは会話の長さや複雑さ、使う機能、モデル、エフォートレベルで変わるため、回数ではなく枠として説明しているとのことです。
この記事の内容は、Anthropic のヘルプセンター、料金ページ、Claude Code のドキュメント、Anthropic のニュースブログ、X の公式アカウント Claude と ClaudeDevs の投稿にもとづき、北京時間 2026 年 10 月 17 日に確認したものです。ルールは頻繁に変わるため、このページは随時更新します。
2 つの上限と共通の枠
Anthropic のヘルプセンターによると、有料プランには 2 つの利用上限が同時にかかります。セッション上限は 5 時間ごとにリセットされます。週間上限はすべてのモデルに共通で、アカウントごとに割り当てられた毎週決まった日時にリセットされます。この日時は、使い始めた時間やサブスクリプションの開始日に関係なく変わらず、次のリセット日時は Settings > Usage で確認できます。Claude Code のドキュメントは、利用量が 2 つの枠に同時に計上されるため、大規模なワークフローの並列実行のような一度の集中的な作業で、5 時間枠がリセットされる前に週間枠を使い切ることもあると補足しています。
枠を共有するのはターミナルだけではありません。Anthropic によると、claude.ai、Claude Code、Claude Desktop の利用はすべて同じ上限に計上され、VS Code、Cursor、JetBrains の IDE で動かす Claude Code も同じです。Pro と Max のヘルプ記事には、Anthropic の判断で週単位や月単位の上限、特定のモデルや機能の制限など、ほかの形で利用を制限する場合があるとも書かれています。
残量を確認するには、Settings > Usage の進捗バーを見るよう Anthropic は案内しています。Claude Code の中では /usage コマンドでプランの使用状況を表示でき、最近の利用をスキル、サブエージェント、プラグイン、MCP サーバーごとに分けて示すほか、長いコンテキストやキャッシュミスが大きな割合を占めている場合にはその点も表示します。枠が尽きる前には「You've used 85% of your session limit · resets 3:45pm」のような警告も出ます。
プランごとの上限
Anthropic はプランの大きさを量ではなく倍率で示しています。料金ページとヘルプセンターでの現在の説明は次のとおりです。
- Free: Claude Code は含まれません。
- Pro(月額 20 ドル、年払いなら月 17 ドル相当で 200 ドル一括): Claude Code を利用でき、5 時間のセッション上限と週間上限があります。Anthropic の料金ページは、Pro の利用量を Free の「5 時間のセッションあたり少なくとも 5 倍」としています(原文 "at least 5x more usage per 5-hour session than Free")。Fable 5 と Fable 5.1 は Pro の利用枠に含まれず、使用クレジットでのみ使えます。
- Max 5x(月額 100 ドル)と Max 20x(月額 200 ドル): Pro の 1 セッションあたりの利用枠の 5 倍と 20 倍。すべてのモデル共通の週間上限に加えて、Fable 専用の週間上限があり、週間上限の最大 50% まで Fable モデルに使えます。
- Team: すべてのシートに Claude Code が含まれます。Standard シートは年払いで 1 シート月 20 ドル、月払いで 25 ドルで、「Pro より多い利用量」。Premium シートは年払いで月 100 ドル、月払いで 125 ドルで、Standard シートの 5 倍の利用量です。Premium シートは週間上限の最大 50% まで Fable モデルに使えますが、Standard シートで Fable を使うには使用クレジットが必要です。各シートの枠は 5 時間と週単位でリセットされ、Claude のチャットや Cowork と共通です。
- Enterprise: 従量課金型の Enterprise プランにはシートごとの利用上限がなく、API 料金で課金されます。料金ページでは年払いで 1 シート月 20 ドル(最低 20 シート)に利用料が加わる形です。旧来のシート課金型 Enterprise には Team と同様のシート枠があります。
誤解しやすい点が 2 つあります。Max の記事は 5 倍と 20 倍の倍率を Pro の 1 セッションあたりの枠と比べたものとしており、週間上限どうしの比較は示していません。また、Max の Fable 枠は追加の容量ではありません。Max なら Fable 用に 50% 多く使えるのかという質問に Anthropic の FAQ は「No」と答えており、週間上限の半分までを Fable に使えるだけで、ほかのモデルも同じ枠から消費すると説明しています。Max には毎月 100 ドルまたは 200 ドルの Claude API クレジットも付きますが、Anthropic によると Claude Code では使えず、上限超過分の支払いにも充てられません。
週間上限は 50% 増しなのか
以前はそうでしたが、今は違います。キャンペーンについての Anthropic のヘルプ記事によると、2026 年 5 月 13 日から 9 月 13 日まで、Pro、Max、Team と旧来のシート課金型 Enterprise のユーザーは、Claude Code の週間上限が 50% 高くなっていました。Free プランと従量課金型の Enterprise シートは対象外で、5 時間の上限は変わらず、対象は CLI、IDE 拡張、デスクトップ、ウェブの Claude Code だけで、Claude アプリや Cowork には適用されませんでした。ClaudeDevs が北京時間 5 月 14 日に最初に発表し、Anthropic は 4 回延長したうえで、太平洋時間 9 月 13 日午後 11 時 59 分、北京時間では 9 月 14 日 14 時 59 分に終了しました。
その後に入ったのは、より小さな恒久的な引き上げです。同じ記事には現在、「2026 年 9 月 14 日から、Claude Code の週間上限はキャンペーン前より 25% 高くなる」と書かれており、対象は Pro、Max、Team とシート課金型 Enterprise です。ClaudeDevs は北京時間 8 月 30 日にこの変更を発表した際、キャンペーン中の水準と比べると「Claude Code の週間上限は 17% の減少になる」とも説明していました。いまだに週間上限が 50% 高いと書いているページは、すでに終わったキャンペーンのことを指しています。
5 時間の上限はその後に変わりました。Anthropic は Claude Opus 5.5 の発表で、Pro、Max、Team とシート課金型 Enterprise の 5 時間の利用上限を引き上げるとしています。ClaudeDevs は北京時間 9 月 23 日 0 時 44 分の投稿で Claude Code での引き上げ幅を 20% とし、Opus 5.5 は Opus 5 より料金が低いため「5 時間と週間の上限で 25% 多く使える」と説明しました。それより前の 8 月 8 日には、オートモードがツール呼び出しごとに実行する分類器の処理が、Pro、Max、Team では利用上限に計上されなくなったとも投稿しています。
リセットの仕組み
通常のサイクルは単純で、セッション上限は 5 時間ごとに、週間上限はアカウントごとの決まった日時にリセットされます。アップグレードした場合は、新しいプランの上限がすぐに適用されると Anthropic は説明しています。
これとは別に、Anthropic は対象プランにリミットリセットをときどき配布しています。提示されたリセットの種類に応じて、5 時間のセッション上限か週間上限のどちらかが使った瞬間に満タンに戻り、上限に達するまで待つ必要はありません。その後も週間上限はいつもの日時にリセットされます。リセットは取り消せず、有効期限がある場合は Settings > Usage に表示されます。すでに請求された超過利用分は返金されず、使う前にダウングレードや解約をすると無効になります。「Reset for free」ボタンはウェブと Claude Desktop の Settings > Usage、それに上限到達時のメッセージにありますが、ターミナルや IDE の Claude Code にはありません。上限は共通なので、ウェブでリセットすれば Claude Code の枠も戻ります。リセットを購入する方法は、Anthropic のヘルプセンターには書かれていません。
直近のリセットは Opus 5.5 の公開に合わせて配られたものです。ClaudeDevs によると、Pro、Max、Team のユーザーは Settings > Usage でリセットを受け取り、10 月 22 日までいつでも使えます。Anthropic は全ユーザーの上限を一斉にリセットすることもあり、ClaudeDevs の直近の告知は北京時間 9 月 2 日 2 時 35 分、Fable 5.1 の公開に合わせたものでした。
Claude Code には、編集の途中で止まらないための仕組みもあります。応答の途中で 5 時間の上限に達した場合、Anthropic によると、Claude Code は進行中のステップを終えるためにしばらく作業を続けることがあり、その間「Usage limit reached · wrapping up」と表示されます。この追加分は少量で上限があり、週間上限に計上され、すでに進行中の応答にだけ適用されます。Pro では週間の利用期間ごとに 1 回まで、Max では週間上限の範囲内で 5 時間の上限に達するたびに適用されます。段階的に展開中とのことです。また、バージョン 2.1.234 以降は、サブスクリプションでサインインした対話セッションがデフォルトでリセットを待って作業を再開し、「Usage limit reached · limit resets 3:45pm」と「Continuing automatically at 3:45pm · esc to cancel」を表示します。この動作は /config でオフにできます。
上限メッセージの意味
「rate limit reached」というエラーで検索する人は多いのですが、Anthropic のドキュメントはプランの上限についてこの表現を使っていません。Claude Code は上限の種類ごとに別のメッセージを出し、その意味もそれぞれ違います。
- 「You've hit your session limit · resets 3:45pm」または「You've hit your weekly limit · resets Mon 12:00am」: プランの枠を使い切った状態です。どちらの上限もすべてのモデルに共通なので、モデルを切り替えても使えるようにはなりません。Claude アプリでは「5-hour limit reached - resets [時刻]」や「You've reached your weekly limit. It resets [曜日] at [時刻].」と表示されます。
- 「You've hit your Opus limit」または「You've hit your Sonnet limit」: そのモデルファミリーだけにかかる上限で、/model でファミリー外のモデルに切り替えれば作業を続けられるとドキュメントは説明しています。
- 「Server is temporarily limiting requests (not your usage limit)」: サーバー側の一時的なスロットリングで、プランの枠とは関係ありません。Claude Code が自動で再試行します。
- 「Request rejected (429)」: API キー、Amazon Bedrock のプロジェクト、Google Cloud のプロジェクトに設定されたレート制限に達した状態です。環境変数に残った ANTHROPIC_API_KEY のせいで、サブスクリプションではなく低いティアのキーにリクエストが流れていることがあるため、まず /status を実行するようドキュメントは勧めています。
- 「Repeated 529 Overloaded errors」: API が処理能力の限界に達している状態です。529 は利用上限ではなく、枠にも計上されないと Anthropic は説明しています。
使用クレジットで上限を超えて使う
Pro と Max では、Settings > Usage または Claude Code の /usage-credits コマンドから使用クレジットをオンにできます。いずれかの上限に達すると、リクエストは標準の API 料金による従量課金に切り替わり、自分で設定した月間の支出上限に達するか、自動チャージがオフの状態で前払い残高がなくなるまで続けて使えます。上限が近いという警告がしばらく残ることがありますが、次のリクエストが通れば「Now using credits」に変わると Anthropic は説明しています。5 時間と週間の上限は、いつもどおりのスケジュールでリセットされます。
Anthropic は割引付きの前払いバンドルも販売しています。50 ドル分が 45 ドル、250 ドル分が 200 ドル、1,000 ドル分が 700 ドルで、Pro と Max の契約者は割引バンドルを月に 2,000 ドル分まで購入できます。使用クレジットは多くの地域では失効しませんが、Anthropic によると、日本など一部の地域では 2026 年 9 月 10 日以降に購入したクレジットが購入から 6 か月で失効します。失効の 7 日前にはメールで通知され、有効期限は Settings の Usage ページで確認できます。Team とシート課金型 Enterprise では、メンバーがクレジットを使えるかどうかを管理者が決めます。もう 1 つ、枠の消費ではなく権利の確認にあたるケースもあります。利用中のプランでモデルの 100 万トークンのコンテキストが使用クレジット経由でしか使えない場合、セッションや週間の枠に余裕があっても、Claude Code は「Usage credits required for 1M context」と表示します。
API キーという選択肢
Claude Console、Amazon Bedrock、Google Vertex AI、Microsoft Foundry の API キーでサインインすれば、プランの上限から完全に外れることもできます。Anthropic によると、この場合はそのアカウントにトークン単位で課金され、利用が止まる上限はなく、使った分だけ請求されます。Claude のサブスクリプションと Console は別の製品で、Pro プランに API の利用分は含まれません。Anthropic の Claude Code コストガイドによると、企業での導入全体では、開発者 1 人あたりの平均は稼働日 1 日で約 13 ドル、月 150〜250 ドルで、90% のユーザーは稼働日 1 日あたり 30 ドル未満に収まっています。
Anthropic が注意を促している落とし穴が 1 つあります。環境変数 ANTHROPIC_API_KEY が設定されていると、Claude Code はサブスクリプションではなくそのキーを使い、Claude アカウントでログインしていても API 料金で課金されます。必要なとき以外はこの変数を設定しないこと、/status でどの認証方式が有効かを確認することを Anthropic は勧めています。
Codex との比較
Codex も同じような 2 つの枠で運用されており、10 月 9 日時点の詳細は解説記事「OpenAI、Codexの週間上限は非公開のまま ChatGPT各プランで実際に使える量を整理」にまとめています。違いは主に、どこまで公表しているかと、何を買えるかです。OpenAI は Plus と Business Standard について 5 時間枠あたりのローカルメッセージ数の目安を幅で公表していますが、Anthropic が公表しているのはプランの倍率だけです。OpenAI によると、Codex の新しい 5 時間枠は前の枠が終わった後の最初のメッセージで始まります。一方、Anthropic は Claude の週間上限がアカウントに割り当てられた決まった日時にリセットされるとしています。どちらも枠をほかの製品と共有しており、OpenAI は ChatGPT Work、Anthropic は Claude アプリです。枠が尽きたとき、Codex ではクレジット、一部のアカウントで有料の即時リセット、無料のバンクドリセットが使え、Claude では API 料金の使用クレジットと不定期に配られる無料のリミットリセットが使えます。どちらも API キーで API 課金に切り替えられます。OpenAI のリセットは、その多くを Tibo が告知しており、当サイトの「Codex リセットまとめ:Tibo の発表と過去の履歴」に記録していますが、Anthropic のリセットは対象外です。
枠を長持ちさせるには
Anthropic 自身のアドバイスは、モデルの選び方とコンテキストの扱いが中心です。ヘルプセンターによると、Opus は Sonnet よりかなり多くの枠を使うため、コーディングの大半には Sonnet を、手早く済む機械的な作業には Haiku を勧めており、計画は Opus、実行は Sonnet に任せる使い方を提案しています。Claude Code にはこれが /model opusplan として組み込まれています。毎ターンそれまでの会話がすべて送り直されるため、関係のない作業の合間に /clear を実行することが品質とコストの両方に最も効くと Anthropic は説明しており、作業途中の長いタスクには /compact を勧めています。ファイルを貼り付けずにパスで指示すること、CLAUDE.md をおよそ 200 行以内に保つこと、いくつものファイルに及ぶ変更の前には計画を出させることも挙げています。それでも毎週上限に達してしまう場合、Anthropic が示す道は上位プランへの変更で、Pro からは Max 5x、Max 5x からは Max 20x です。
