Moonshot AI は、Kimi Code の各プランでリクエストやトークンをどれだけ使えるかを公表していません。ドキュメントで説明されているのは利用枠の仕組みです。現行プランでは、5時間のローリング枠が短時間の集中利用を抑え、Kimi メンバーシップ全体と共有する月間総量が上限を決めます。週ごとの上限は新規契約では廃止されましたが、旧プランには残っています。以下は Kimi の料金ページ、Kimi Code のドキュメント、Kimi API Platform の料金ページをもとにした、北京時間10/22時点の内容です。

なお、確認した Kimi の公式ページには「Kimi Coding Plan」という名前の独立したプランはありません。Kimi Code は Kimi メンバーシップに含まれており、使える範囲はメンバーシップのプランで決まります。

プランと料金

Kimi Code は Plus 以上で使えます。無料の Adagio には含まれません。有料プランは四つです。

プラン年払い年払い時の月額
Plus$180$15
Pro$372$31
Max$948$79
Ultra$1,908$159

メンバーシップのページでは、Plus が「More agent credits」、Pro・Max・Ultra がそれぞれ「2x」「5x」「10x agent credits」と書かれています。この倍率が Kimi Code の利用量にも当てはまるかは書かれていないので、Kimi Code の上限として読まないでください。K3 は Plus から使えます。K3 の100万トークンのコンテキストと高速版モデルには Pro 以上が必要です。

制限の仕組み

Kimi Code の利用枠は Kimi メンバーシップと共有です。ドキュメントによると、CLI、VS Code 拡張、デスクトップアプリ、サードパーティ製ツールからのリクエストはすべてこの枠に数えられます。ログイン中のすべてのデバイスとすべての API キーが同じ枠を使い、30日以上使われていないデバイスは自動的にログアウトされます。

ルールは契約した時期で変わります。Kimi は同じ価格で新プランを導入し、既存の契約は元の条件のまま残しました。

項目旧プラン新プラン
Kimi Code を使える最低プランAndantePlus
5時間のローリング枠ありあり
週間枠ありなし
月間総量ありあり
K3 を使える最低プランModeratoPlus
K3 の1Mコンテキストを使える最低プランAllegrettoPro
高速版モデルを使える最低プランAllegrettoPro

新プランでは週ごとの上限がなくなり、5時間のローリング枠だけが残るとドキュメントに書かれています。短時間にリクエストを送りすぎると制限がかかり、枠が進むと自動的に戻ります。旧プランでは、契約日を起点に7日ごとに利用枠が更新され、使い残しは繰り越されません。どちらもメンバーシップの月間総量を共有しており、月間総量に達すると、月の枠がリセットされるかプランを上げるまで Kimi Code の利用は止まります。Kimi Code の紹介ページはこの変更を「no weekly cap in Code, total allowances adjusted」とまとめています。

具体的な数字は一つも公表されていません。5時間枠の大きさ、月間総量の大きさ、プラン別のリクエスト数やトークン数はいずれも非公表です。新プランがいつから適用されたかも、確認したページには書かれていませんでした。残りの利用枠と制限の状態は Kimi Code コンソールで確認でき、CLI の /usage コマンドでも使用量を見られます。

上限に達するとどうなるか

Kimi のエラーリファレンスに表示されるメッセージが載っています。次のものは HTTP 403 です。

  • 「You've reached your 5-hour usage limit」
  • 「You've reached your weekly (7-day) usage limit」(旧プランのみ)
  • 「You've reached your monthly usage limit for this billing cycle」
  • 「You've reached your concurrent request limit」

HTTP 429 になるのは「We're receiving too many requests」と「The engine is currently overloaded」の二つです。プランに含まれない機能を使おうとすると、サーバーは「Your current subscription does not have access to k3」などのメッセージとともに 401 を返します。Claude Code や OpenCode などのクライアントはエラーコードを置き換えることがあるため、Kimi はメッセージの文面で照合するよう勧めています。

待たずに作業を続けたい契約者は、追加利用(Extra Usage)をオンにできます。サブスクリプションの枠を使い切ると、前払い残高から差し引かれるようになり、この残高は Web 版の Kimi と Kimi Code で共通です。料金は Kimi API Platform の公式料金に近く、使用量が多いならプランを上げるほうが通常は割安だと Kimi は説明しています。残高は人民元で表示され、期限はなく、月の支出上限も設定できます。チャージは1回25元から、1日10回・合計3,000元まで、残高の上限は10,000元です。目安として、ドキュメントでは簡単なリクエストが約0.03元、複雑なマルチステップのタスクが約1.6元とされています。

モデルと消費の速さ

Kimi Code で使えるモデル ID は現在四つです。

モデル IDモデル利用できるプラン(新プラン)ドキュメントの説明
k3K3Plus 以上(1Mコンテキストは Pro 以上)消費は k3-256k の約2倍
k3-256kK3Plus 以上コンテキストは256Kで固定、動画入力は非対応
kimi-for-codingK2.8 PreviewPlus 以上最大1Mコンテキスト
kimi-for-coding-highspeedK2.7 Code HighSpeedPro 以上速度6倍、消費3倍

いちばん効くのはモデルの選び方です。ドキュメントによると、1Mコンテキストの k3 は k3-256k のおよそ2倍を消費し、高速版は通常版の3倍を消費します。セッションの途中でモデルや思考レベルを切り替えるとコンテキストキャッシュが無効になり、その後のリクエストの消費が増えます。Kimi は切り替えるときに新しいセッションを始めるよう勧めています。

Kimi の what's new ページによると、kimi-for-coding の中身は K2.8 Preview に全面的に切り替わっており、ID は変わっていません。切り替えの日付は書かれていません。Kimi Code にはさらに新しいモデルも見つかっており、Kimi K3.1 が Kimi Code に現れた件で取り上げました。K3.1 は Kimi のモデルドキュメントには載っておらず、まだリリースされていません。

API キーと従量課金

メンバーは Kimi Code コンソールで API キーを最大5つ作成し、サードパーティ製ツールで使えます。Kimi Code API は OpenAI 互換と Anthropic 互換の両方のプロトコルに対応しています。これらのキーはメンバーシップの利用枠を使い、別の予算にはなりません。また、クライアントの User-Agent を書き換えると規約違反とみなされ、メンバー特典が停止される場合があると Kimi は警告しています。

トークン単位で払いたい場合は、メンバーシップとは別の Kimi API Platform があります。10/22時点の100万トークンあたりの料金は次のとおりです。

モデル入力キャッシュ入力出力コンテキスト
kimi-k3$3.00$0.30$15.001,048,576トークン
kimi-k2.7-code$0.95$0.19$4.00262,144トークン
kimi-k2.7-code-highspeed$1.90$0.38$8.00262,144トークン

kimi-k3 はキャッシュ書き込みが別料金で、100万トークンあたり5分TTLが$3.00、1時間TTLが$6.00です。

Kimi Code と Claude Code・Codex の利用制限の比較

三つとも具体的な数字は公表していません。Anthropic は Claude Code を5時間のセッション上限と週間上限で管理し、プランの差を倍率で示しています。料金は Pro が月$20、Max の2プランが$100と$200です。詳しくは Claude Code の利用制限ガイドにまとめています。OpenAI も Codex に5時間枠と週間枠を設けており、Plus は$20、Pro は$100で、週間上限の数字は公表していません。こちらは Codex の利用制限ガイドを参照してください。

違いは週の枠です。Kimi の新プランには週間枠がなく、代わりに月間総量があります。Kimi Code の入門プラン Plus は年払いで年$180です。上限を超えても続けられる点は三つとも同じで、Kimi は追加利用、Anthropic は利用クレジット、OpenAI はクレジットか API キーで対応できます。